10歳年下旦那奮闘記

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zoom RSS 衝撃の夏休み〜朝子先生の人生 その3

<<   作成日時 : 2005/03/30 23:52   >>

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大学に入学し、
東京に下宿していた朝子だったが、
初めての夏休みを迎え、
懐かしい実家に帰省する事となった。

暖かい母、優しい父、そして頼れる姉が
待っているはずであった。

「ただいま〜」
元気に声を上げ、玄関に入る朝子。
しかし、誰の声も聞こえない。

「おかえりなさい!」
いつもの元気な母の声、父の声が
返ってこない。

不安に駆られる朝子。
家から、100メートルと離れていない
父の工房に走った。

(何かが違う…)
その不安が朝子を走らせた。

工房の入り口まで来て、
朝子は安堵した。

いつもの音である。
カチッ、カチッというガラス叩く音。

その音が嬉しくて、
勢いよく工房のドアを開く朝子である。

「お父さん、ただいま!」
朝子の元気な声が
父の後ろ姿に刺さる。

いつもなら、その2倍の元気で
父からの「お帰り〜」の明るい声が
響くはずであった。

しかし、今日は違う。

朝子の声にビクッとした父であるが、
すぐに振り向こうとしない。

一時を置き、
ようやくゆっくりと振り返ると
「おお、朝子か…。お帰り」と
死人のような力のない声を
はき出す父。

(やはり、何かが違う…)
この不安が、次の質問となった。

「家に帰ったのだけど、
お母さんいないみたい。
どこいったの?」

その朝子の問いに
父は視線をそらして
おもむろに言った。

「いや、お母さんは家にいるはずだよ」
「そう…」
どうにも納得がいかない朝子である。
しかし従業員のいる手前、
それ以上は父を問いただせない。

朝子は、もう一度家に戻る事にした。

今一度、玄関で声を掛ける。
「お母さん、ただいま」
やはり、応答はない。

もう一度声を掛ける。
今度は、かなり大きな声を張り上げた。
「ただいま」

声を終えると同時に
奥の方から何かの音がした。
物が倒れるような音である。

それでも、声は返ってこない。
恐る恐る家に上がり、音のする部屋に向かった。

こわごわと「お母さん」と呼びかけながら
音のした部屋に入った。

「おかあさん!」
その部屋に入るなり、
朝子は大声を出した。

そこには、テーブルにうつ伏せになり
さめざめと泣き伏す母の姿があった。

テーブルの上の物は、母の震える右手で
なぎ倒されていた。

「お母さん、どうしたの!?」
母に駆け寄り、その肩を抱く朝子。

朝子、18歳の衝撃の転機を迎える。(続きます)

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